布川事件・守る会の解散集会に行って来ました。
Posted at 12/05/28 PermaLink»
東京布川事件の「桜井さん・杉山さんを守る会」の解散集会に行って来ました。
布川事件の冤罪被害者の桜井昌司さん、杉山卓男さんはもちろん
、声楽家の佐藤光政さん、
『ショージとタカオ』の映画監督・井出洋子さんらが駆けつけていました。
テレビ、新聞などのメディアも取材に来ており、注目されていることが伝わってきました。
会場は盛況で、200人ほどの人であふれかえっていました。
(桜井昌司さんは、『CDブック 獄中詩集 壁のうた』の著者です。
この詩集の中では、両親を獄中で亡くした悲しみ、29年ぶりに仮釈放されて社会に出た、
社会の変化の驚きなど、胸に迫るものがあります。
ぜひ、お読みください。)
解散集会に集まった多くの方は、この会の支援者の方で、
長年桜井さん、杉山さんと一緒に活動されてきた方や弁護士の方です。
弁護士の方も、最初に関わったときは司法修習生だった、という人もいたり、
亡くなった方のご紹介もあり、布川の年月の長さを感じました。
会の支援者の方に話を聞くと、
「これだけ盛り上がったのは、桜井さんの人柄ではないか。
刑務所にいる間は、手紙を書くほど熱心ではなかったけれど、
お会いすると愛嬌があって、そんな桜井さんに惹かれて、人が集まってきた」と。
途中から、声楽家の佐藤光政さんが引き語りで歌い、
桜井さんも塀の中でつくった「母ちゃん」などを歌い、
場が一気に盛り上がりました。
この会に出会って、桜井さんに出会って、人生が変わったという若い男性は、
東京の会の解散が寂しい、と涙で声を詰まらせていました。
この春高校生になったばかり、という女の子は、
お母さんが布川事件・茨城の会に入っている関係で、
駅前でのビラ配りを何度もしていたそうです。
昨年、その子の中学校に桜井さんがいらして、
中学3年生130人を前に講演されたそうです。
講演の前は
「冤罪の被害者というのだから、検察批判などをするのではないか」
と教職員の方が心配されていたそうですが、
そんな心配はなんのその。
「来年は全校生徒の前でぜひ講演して欲しい」
と感激して、その子のお母さんに電話がかかってきたそうです。
つい先日、名張ぶどう酒事件の再審請求が退けられるなど、
まだ布川事件の流れを生かせていないことがある、と
他の冤罪事件につなげていこう、という決意が
高まっていました。