木村裁判に行って来ました。
Posted at 12/05/11 PermaLink»
木村裁判に行って来ました。
「新採教師の死が遺したもの」(2012年4月発売)の
静岡の小学校教員に採用後、わずか半年で自死した、
木村百合子さんの公務災害認定の裁判です。
静岡地裁は公務災害を認定しましたが、
地方公務員災害補償基金側が控訴し、
今回が東京高裁での第一回法廷でした。
高等裁判所・第一回口頭弁論の808号法廷は、
40席の傍聴席が満員でした。
1時半には行ったのですが、予定の2時に近づくにつれ、
どんどん人が増えてきました。
結局、100名ほどの人が詰めかけましたが、半数以上の人が入れず、
弁護士会館会議室で待つことになりました。
弁護士会館で裁判後に行われた集会では、
小笠原里夏弁護士、
塩沢弁護士、
栗田弁護士、
静岡県・はたらくものの安全と健康を守るセンター事務局長の橋本正紘さん
佐藤博先生、一橋大学名誉教授の久冨善之先生
そしてもちろん、
木村百合子さんのご両親
「新採教師の死が遺したもの」
の執筆者ら、
この裁判の関係者がみなさん駆けつけていました。
裁判自体は、書面交換のみで終了し、
次回7月19日(木)が結審との発表がありました。
集会では、
東京高裁で、次が結審ということは、
既に判決文を書いている可能性もある、
と塩沢弁護士。
新しい証拠、事実も出てきていないので、
このまま地裁判決支持になる可能性が高い。
30数年の弁護士生活で、それ以外になったことはない、
と大変力強い言葉をおっしゃっていました。
小笠原弁護士は、上申書について、
「締め切りを大幅に過ぎてしまったが、
書きあがってみると惚れ惚れするほどいい文章が書けた。
勝った、と思った」
と、こちらも心強い発言をされていました。
また、元中学校教員でもある佐藤博先生は、
「先生をいじめることは、子どもをいじめること。
こんな子どもを大切にしない社会でよいのか?」
と、教員の過酷な労働環境が子どもへ悪影響を与えることを、
懸念されていました。
他にも、百合子さんの当時の学校長を証人喚問に呼びたかった、
という話もありましたが、叶いませんでした。
しかし、小笠原・塩沢・栗田弁護士らの話を聞いて、
必ず勝訴できる、
という確信が持てました。
結審の7月19日(木)を待ちましょう。
小林