沖縄

　先週はまさに「沖縄」週間。といってもアフター５、いやアフター６のことですが。

　１０日は劇団民藝の木下順二追悼公演「沖縄」。１９６３年初演のこの芝居を沖縄に行かないで、調べ上げて台本をかいた木下順二という人に驚愕。沖縄の状況の根本が変わっていないことも思い知らされました。

　この日、衆院の安全保障委員会で「米軍再編推進法案」（１３日、衆院通過）の参考人として、反対の立場から意見陳述した新崎盛暉先生（『沖縄反戦地主』『沖縄修学旅行』などの著者）も鑑賞、沖縄から多くの方がこの芝居を観るために上京しているようです。

　１１日は、先にこのブログで告知した、「『集団自決と』教科書検定」の緊急集会。７０人ほどの会場に１１０名が参加（http://www.okinawatimes.co.jp/day/200704121300_02.html）。沖縄・渡嘉敷島での体験を、現地で証言していただきたいと『「集団自決」を心に刻んで』の金城重明先生にお願いして、ツアーを組んだのは２００５年８月。それを３０分にまとめた証言ビデオは、重い内容ですが、今回の教科書検定に対する「反証」でしょう。

　１３日は、青森県から沖縄への修学旅行を素材にした、青年劇場の「修学旅行」公演初日。ここに合わせて、青年劇場の劇団員に群読を依頼した新刊『ＣＤブック　群読日本国憲法』の見本を作り、会場の紀伊国屋ホールで先行販売。この本の監修をしていただいた、憲法学の高良鉄美琉球大学教授とは、１４日に会うことができました。

　「群読」を意識させてくれたのは、木下順二さんでした。神田・神保町で開かれていた山本安英の会でよく会いました。その後、群読関連の本を作ることになろうとは、予想もつかないことでした。疲労いっぱいの中で、こんなことも思い出しました。　　　　　　（山本）